CHANVRE MAKI

がんに立ち向かう人が前向きに生きるためのハットブランド。そのデザインは、脱毛した方も髪の毛がある方も、誰もがかぶれる帽子を目指しています。

堅実に、真摯に経営を受け継いできた100年を超える老舗企業。
この先の会社の存在意義とは。

縫製工場の廃業が相次ぐ厳しい環境の中、まずまずの業績を維持していたことや、目の前の仕事があることで、次の一歩が踏み出せませんでした。しかし、コロナにより売上は半分、会社は休業に。社員の持つ技術を活かせない、経営者として力の無さを感じました。
そして、改めて自社はどんな会社で、社会や人のために何を提供している会社なのかを考えましたが、その答えは出ませんでした。
代々受け継いできたことをそのまま継続しているだけの経営姿勢に、恥ずかしさを覚え、自分にしかできないことで、人と社会に貢献できる企業を目指し、挑戦することを選びました。

がん患者の方向けの帽子で、共存共栄、持続可能なものづくりを。

以前からがん患者の方向けのニット帽子を製造していたこともあり、自分が脱毛したらもっとファッショナブルな帽子をかぶりたいと思っていました。病気で気持ちが落ち込む中、脱毛という外見の変化は、更に強い苦痛を与えます。少しでも気持ちが明るくなり、外出したいと思える様な背中を優しく、力強く後押ししてくれる帽子を作り、適正な価格で販売する。そしてその帽子は、髪の毛がある人もない人もかぶりたいと思えるような帽子であること。製造現場を維持しながら、必要とする人たちのために作ることを目指しました。

脱毛した方が、前向きに生きられるよう、サポートするブランド

脱毛したことで、他人の目が気になったり、自分らしさが失われた気持ちになったり、多くの患者さんは外見の変化に強い苦痛を感じています。しかし、自分好みのファッションを身に着ける様に、気に入ったウィッグや帽子を選び、その人らしく生きることが大切です。そのためにも、患者さんが自由におしゃれを楽しめる様、選択肢を広げるために、帽子メーカーだからできるモノづくりをします。そして、売上の一部は支援団体に寄付や帽子の寄贈を行い、モノづくりを通して、患者の方が支援される世の中を目指しています。